今までPGAツアーを現地で観戦し、多くの選手を見てスイングを中心に研究を重ねてきました。 そこで今回から不定期になりますが、その時々で気になった選手を取り上げ、 PGAプレーヤーの今日からマネできそうな点をご紹介していきます。
今回は2007年マスターズチャンピオン、2015年全英オープンチャンピオンのザック・ジョンソン（Zack Johnson）選手をご紹介したいと思います。
■ザック・ジョンソン選手（Zach Johnson）選手経歴
| 生年月日 | 1976/02/24（40歳） | 通算勝利数12勝
2007年マスターズ、2015年ン全英オープンと メジャータイトルを2回獲得しています |
| 国籍 | アメリカ合衆国 | |
| 身長 | 177.0cm | |
| 体重 | 71.0kg | |
| 世界ランク | 16位 |
アメリカの選手は体格がよく飛ばす選手が多い中、ザック・ジョンソン選手は平均飛距離が284.4ヤード。（PGAツアー219人中169位）
もっとも飛ぶ選手が315ヤード程ですので、その差は30ヤード。
平均で30ヤード違うと全く違うゴルフになると思いますが、それでも勝利数を重ねているのはスゴイですね。
体格は、試合会場で見ると、公表されている数値以上に小さく見え、あまり恵まれていないのが一目瞭然でした。
それにもかからず、これだけの成績を残しているのですから素晴らしいですね。
ザック・ジョンソン選手の武器は、『パット』と『ショットの正確性』。
パットは2015年の全英オープンでも勝負どころのパットを入れていましたね。
本人も最大の武器と言うだけの精度を持っていると思います。
パーオン率は70.83%（PGAツアー25位）とプロの中でもトップクラスです。
スイングが安定し、球をコントロールする能力に秀でていると思います。
あの速いテンポのスイングと乱れない軌道から、正に精密機械といった印象を受けます。
また、通常PGAツアートップランクの選手はビックトーナメントの周辺に照準を合わせて出場していきますが、彼は精神的にも肉体的にもとてもタフなのか、すごくゴルフが好きなのか、
多くの大会に出ている印象です。
今まで観戦してきた大会は全て出場していましたね。
だから吉田も彼を見かける機会が多く、ついつい目がいってしまいます。
彼のコーチは、マイク・ベンダー氏（Mike Bender）。
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2009年に「PGA of America National Teacher of the Year」を受賞し、
ゴルフダイジェスト誌が選ぶ全米インストラクターランキングTOP5にランクインしたこともある有名なコーチです。
吉田ははマイク・ベンダーゴルフアカデミーを2013年訪問して以来、毎年訪れています。
↑ザック・ジョンソン選手とスイングチェックするマイク・ベンダー氏。
ザック・ジョンソン選手のスイングは、グリップが特徴的です。
ストロンググリップのためフェースを閉じて使う傾向にあるのですが、マイク・ベンダー氏がうまく調整して今のスイングになったという話も聞きました。
スイングはシャットフェースのベン・ホーガンといったところでしょうか
《学びPoint!》
ザック・ジョンソン選手から学んでいただきたいのは、打つ前のルーティーン。
必ず打つ前にルーティーンとしてフェースターンをしないような素振りを行っています。
ここでは全力で素振りをするのではなく、「インパクトゾーンだけ」再現性をイメージするところがポイントです。
このようなルーティンを入れることでインパクトゾーン、いわゆるビジネスゾーンの軌道をしっかりとイメージして球をどのように打つのかを明確にできます。
また、スイングの確認、クセが出ないようにするために毎回体に覚え込ませる意味でも効果的でしょう。
本気素振りでビュンというのもたまにはいいですが、このようなインパクトゾーンだけの素振りも取り入れてみても良いでしょう。
※記事中のデータは2016年3月29日現在のものになります。
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