2日目、3日目と天候も荒れてきて全英オープンらしさが出てきました。
今回は2016年全英オープンを現地で見ましたが、本当にスコットランドは寒いんですよね。
風と雨が混ざるととんでもない環境になります。
日本で例えると「10度以下の日に台風が来ている状態」
そんな状況でゴルフをしているのと同じようなものだと考えても良いでしょう。
息が白くなる時もあったので相当な寒さです。
いよいよ今日迎える最終日を前に、このロイヤルトゥルーンについてもう一度おさらいしてみましょう。
・コースの歴史
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2016年全英オープンの会場、ロイヤルトゥルーンゴルフクラブオールドコースはスコットランド・グラスゴーから南へ50km、キンタイア湾の海岸線に見えてきます。
リンクスコース・トライアングルの一つとして、ブレストウィック、ターンベリーとともに重要な位置づけがなされているゴルフ場であるとともに、現在の女王陛下、エリザベス2世にロイヤルの称号を与えられた、西海岸ではじめてのゴルフ場でもあります。
これまでここを会場に全8回の全英オープンが開催され、幾多のドラマが、繰り広げられました。
・コースの特徴
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ロイヤルトゥルーンの開場は1878年、その後何度かの改修を経て、現在に至ります。
コースは2種類、オールドコースとポートランドコースそれぞれ18ホールです。ポートランドコースは、オーガスタを設計したアリスターマッケンジーの設計で、そのコースに対する評価は非常に高いものがあります。
1878年当時はたった5ホールしかなく、のちに18ホールに拡張されました。
1909年には全英オープンを制した、ウィリー・ファーニーが改造に着手、また近大ゴルフ3巨人の一人で、全英を5度制したことでも知られるジェイムズ・ブレイドも改造に携わっています。
名物は8番ホール、”ポステージ・スタンプ”。切手という名がついた縦長で小さく、わずか130ヤード程のパー3ですが、ティー・グランドからグリーンが非常に小さく見えます。5つの深いバンカーと複雑な起伏の丘が取り囲む様は、まさに特異です。上の写真はティーグラウンド後ろのスタンドから撮った写真です。選手目線はもう少し低いので手前のこぶが邪魔をしてグリーン面が見づらいです。
このホールは正確にグリーンに乗せるのはもちろん、グリーンも外に向かってかなり傾斜しているので落として止めるショットが必要です。風が吹く日はもっと難しく、特に強い海風のアゲンストの日は攻略がさらに困難になります。ショートアイアンを使うので滞空時間が長く風にすごく影響を受けます。
ロイヤルトゥルーンでの最多打数記録も8番で出ています。
1950年の全英オープンにおいて、ドイツ人選手がバンカーから出してはバンカーに入れ、を繰り返し12打でグリーンオン、そこから3打費やして15打でカップインという記録が残っています。
そのほか6番(ターンベリー)と11番(レイルウェイ)もThe 500 World’s Greatest Golf Holesにランクインしており、8番は世界のベスト18ホールの一つにも選ばれています。
今回もバンカーや奥のラフから戻って何度も打っている選手を見かけました。
・全英で使用された歴史と活躍した選手
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全英オープンにおいて、ロイヤルトゥローンは1923年の第一回を皮切りに、8度開催されています(1923、1950、1962、1973、1982、1989、1997、2004)。
前年の全英オープンを制した選手が、翌年のロイヤルトゥルーンでの開催を制し、それが全英の連覇となったケースが2度あります。
1961,62年のアーノルド・パーマー、1982、83年のトム・ワトソンです。アーノルド・パーマーは前年をロイヤル・バークディールで、トム・ワトソンは翌年を同じくロイヤル・バークディールで制しています。実は2017年の開催がすでにロイヤル・バークディールと決定しており、何か因縁めいたものを感じますね。
日本人選手がこのコースで活躍したのは、1982年の倉本昌弘選手です。この時4位になっていますが、これが現時点での全英オープンにおける日本人の最高位です。
・攻略のカギ
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攻略のカギは風でしょう。
フロントナインはフォロー、バックナインはアゲンストの風が吹きます。
前半でスコアを伸ばし、後半に耐えるゴルフができれば勝機が見えてくるはずです。
特に印象に残ったのは11番ホール。
ティーショットの視界に広がるのはブッシュと右側の線路。
フェアウェイが全く見えない右に軽くドックレッグしたパー4はティーショットに神経を使います。
本当にどこに打っていいのかイメージがわきません。
右側の線路には頻繁に電車が通るのでリズムを崩されないように良いタイミングで電車が通ることを祈りたいですね。
優勝予想というか優勝してほしいのはステンソン。
イングランドでヨーロッパでは一番有名なコーチ、ピート・コーウェンに習ってきたときにステンソンの話をたくさん聞いたので頑張ってほしいですね。
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