こんにちは、みすずです。
今回も、「[吉田洋一郎って?]コーチとしての思い1」に引き続き、
吉田さんの胸に秘められたコーチとしての思いをズバッと聞いていきます。
――日本とアメリカのゴルフレッスンの違いはどのようなものなのでしょうか?
今は、日本でも昔よりはいい情報がありますよね。
ゴルフ雑誌や書籍の質も上がっていますし、インターネットの普及で動画も簡単に見ることができます。
私が選手時代だった10年ほど前に比べれば質量共にレベルが上がっていることは間違いありません。
日本も向上しているという状況の中で違いを挙げるとしたら、日本とアメリカのゴルフレッスンでは学問的な背景を持って指導しているかどうかだと思っています。
アメリカは、物理学、幾何学、バイオメカニクスをもとにした理論が主流派です。ある意味このような分野をバックボーンとしていないと説得力に欠けるほどハイレベルで進化が目覚ましいです。
アメリカではレッスンのレベルがどんどん上がっているため、教えるための勉強をしっかりしないと取り残されてしまいます。
アメリカで尊敬されている60歳以上のレジェンドコーチでも例外ではありません。
交流を持たせていただいている世界的に有名なデビッド・レッドベター氏は新しい知識の吸収に貪欲ですし、近年はAスイングというスイング理論も発表しました。
他にもアメリカの殿堂入りしているインストラクターは常に学び続け、進化しています。
知れば知るほど自分の無知さ、学ぶべきことの多さを感じます。
これからも一生勉強でしょうね。
日本ではコーチが体験的に上手くなった方法をもとに指導している場合がありますが、それでは世界との差が広がるばかりですね。
――どんなコーチを目指していますか?
当然、私のメインのクライアントであるシングルプレーヤーのタイトル獲得に貢献したいですね。
それ以外にはたくさんある情報を精査し、クライアントがどう自分に当てはめていったらいいかをうまくまとめて伝えていけるコーチになりたいです。
「ゴルフスイングの目利き」として中立的な立場から技術的なことを解説していきたいですね。
今の時代様々な理論が多く出回っていて何が正しいのかわかりにくくなっていますからね。
効果的な情報が何かわからず、必死でやったけどうまくいかなかった昔の自分のようになってほしくないので本当に役に立つことを伝えたいと思っています。
選手としては相当苦労しましたので。
今、よりいいものを求めているのは、そのころの自分のためにやっている部分もあります。
自分に合うコーチに巡り合えていれば、ツアーに出て活躍できていたのではないかと思うところもあります。
当時の自分に教えたら、1、2年ぐらいでスイングが仕上がってもっと無駄なことはしなくて済んだんじゃないかなと思います。
――熱い思いをもって日々ゴルフに向き合っていることが伝わってきました。吉田さんに聞いてみたいあんなこと、こんなことがありましたら、コメント欄にお寄せください。